木星人の占命盤(下図2、3)を見てください。陽(+)の人も陰(−)の人も共通して“大殺界”になっているのは「寅」「卯」の方向です。これは天地と東西南北でいうなら東となります。この東というのは、「母親の場所」、「現実の出発地」、「前進の場所」、「友人」、「対社会(行動において)」を示しています(図1)。
ところが、木星人の場合、この方角が“大殺界”になっていますから、こうしたものとは縁がないというか、欠けているということになります。
木星人は東の方角が“大殺界”になっています。東は母親、兄弟、友人を意味していますから、母親との縁がどうしても薄くなりがちです。幼いころに死別する人も少なくありません。兄弟の仲も悪く、また友人関係でもしばしば誤解を招いたりします。
ですからひとりっ子のほうが、運命のエネルギーは強まります。逆に、兄弟が多いと、木星人の持ち味が出てきません。
木星人は一見すると、気性の激しい性格、攻撃的な行動を見せますが、それは実をいえば、心の奥底では安定・落ち着きを常に求めているからです。そのため、木星人の安息の地は家庭にあります。華やかさとか派手さとは無縁で、常に休息と安定を望んでいます。
ところが、仕事は一生懸命やらなければなりません。そうなると、そのはざまで、心の葛藤が起きてきます。つまり、仕事での目標と家庭の安泰、あるいは欲望と手段といった対立する両者が自分の心のなかで次から次へと顔を出してきて、悩まされるのです。
しかし、万事に几帳面で、何か目標を持つと綿密な計画を立てて、コツコツと努力を重ねていく大器晩成型の木星人は、身近な人たちに深い安心感を与え、信頼と尊敬を集めることでしょう。
ただ、人生を着実に歩もうとするあまり、「石橋を叩いても渡らない」といった慎重すぎる面も持っています。その結果、目の前の大きな獲物を取り逃がしてしまうことにもなりかねません。
決断するまでに時間がかかるという木星人の安定志向、保守的な生き方は、「思いきりの悪い優柔不断な人」と映ってしまいがちです。また、地味で堅実なだけに、陰気な印象を与えやすく、人付き合いはあまり上手ではないといえるでしょう。
木星人は努力と忍耐の人ですから、医師や金融、翻訳家、弁護士、事務系のOL、ピアノ教師など、じっくり時間をかけて業績を積んでいく職業がふさわしいといえます。社交性やひらめきよりも、あくまでも堅実さが十二分に発揮できる職業につくことです。
浮ついたお遊び的な恋愛は似つかわしくありません。また、木星人は安住の場におさまると、それを守り繁栄させようと努力するタイプです。家事もそつなくこなし、夫を立て、貞操を守る典型的な良妻賢母となります。